適当であること

バーで知り合った妙齢の男性から適当であることについて語って頂いた。
業務を行う上でも、料理を作る上でも適当にできるようになることが重要と言われていた。
また、適当にできるようになる為には経験が必要だとおっしゃっていた。
最初からなんとなくで業務をこなしてしまうと、それが適度かどうかが分からない。
最初は数字をきちんと追いかけ、確実に繰り返し同じようにできることが重要とのことだった。繰り返し同じようにできるようになったら、経験が十分に身につき、適当にやっても適当に業務を遂行することができる。料理でも同じと、男性は楽しそうに話してくれた。

一方、最近読んだ「制御工学の考え方」(BLUE BACKS)でも、制御は「合わせる」「保つ」「省く」の3要素が重要と説いていた。繰り返し同じくできるようにすることが、「合わせる」「保つ」であり、適当にできるようになることが「(労力を)省く」に通ずると感じた。